建て替えの経緯
右が、父親が昭和43年(1968年)に建てた旅館と買い取った元花屋の写真です。
なんとなく懐かしい風景です。経緯はまた話すとして震災1年後神戸で知り合った診断士の方が温泉に来られ見てもらうと木造3階部分の建物は直下震度6程度で倒壊可能性あり、愛する家族子供達・従業員の為にどうにかしなくては。
平成12年(2000年)10月6日鳥取西部地震、3日後に現地黒坂に消防団として入りました。神戸は延べ10数回色々な団体でボランティアで行かせてもらいましたが足止めをくらいOK出たのは10日過ぎてました。
神戸以降旅館の建て替えを考えてた矢先の出来事で想定外な鳥取での地震でした。
地震の過去を調べると100年周期の南海トラフ地震さらには北海・東北・東海と何時起きてもおかしくない状態だと近未来可能性大な感じで、しかも数回の南海トラフ地震前後に鳥取県でもM7程度の地震が起きている。
この時から旅行の際10秒で避難できない古い施設に行かなくなりました。(心にしみた避難所の校庭で話した消防士の「自分は助ける側の人間です。」の一言)
平成16年(2004年)念願の全面改築新しい旅館になりました。
耐震構造
基礎が打てない温泉湧出地のため地下部分を厚いコンクリートでシェルター状態になってます。30センチ近い
コンクリートボックスと一部ベタの上に全館建築してあります。
建物は当時の建築基準以上の耐震強度をお願いし構造計算されています。数値では震度8クラスでも倒壊しない基準です。震度と言ってますが、地震の規模は加速度スペクトル建物の強さは耐えうる力(kN)単位なので、あまり震度は関係ないのかもしれません。
安全性は、まず設備が新しい事です。旅館ホテルの事故・火災原因の多くは施設の老朽化があります。(2012年福山のホテル火災みたいな2階への階段が一か所みたいな建物は論外ですが。)
電気・空調換気・厨房・客室・パブリックスペース・浴室とクオリティ高く設計してあります。
厨房はじめ全館、小動物・爬虫類等侵入しにくい構造にしてあります。
館内の電気・ガス・水道関係は、ロビーのあんま器以外すべて新しい機器です。館内主要箇所は手すりが取り付けてあり、トイレと浴室には緊急呼び出しボタンが設置してあります。
最近多い押入れ内のダニ・シラミその他の原因になる個室での食事は原則提供してません。お食事処・宴会場(個室)にてごゆっくりお食事いただけます。
お米は町内産その他食材についても吟味しています、月代り会席・温泉療養食ともに栄養士監修の身体に優しい献立内容になってます。
お食事に対してのご要望頂ければ可能な限り対応していますのでアレルギー・病気食・宗教等何なりとお申し付け下さい。1名の栄養士、3名の調理師がいます。